狭山湖(正式名称「山口貯水池」)は、所沢市と入間市の境界にまたがっていて、昭和9年に東京都の水瓶として完成した人造湖です。
湖周辺は県立狭山自然公園となっていて、その美しさは埼玉の自然100選やダム湖百選にも選ばれています。
春は桜、夏は森林浴、秋は紅葉、冬は湖面に映る富士山・夕日など、1年を通して、季節ごとにその美しさをたのしむことができるスポットです。
ページコンテンツ
狭山湖について

入り口には施設案内がある
狭山湖は、はじめから湖ではなく、市内を流れる柳瀬川の上流をせき止めて作られた人造湖(じんぞうこ)です。
狭山湖を作るため、勝楽寺村と山口村の一部が湖の底に沈むことになり、住人が住みなれた土地を手放して村を離れるという歴史があります。
堤体は、昭和2年(1927)に工事開始をし昭和9年(1934)に完成、第一取水塔は昭和9年(1934)、第二取水塔は昭和50年(1975)に完成。
平成7年(1995)に水道施設の耐震性の工場を計画し、堤体と取水塔の強化工事を行い生まれ変わりました。
狭山湖は電力を必要とすることなく、「自然流下のみ」で送水することができる自然条件を生かした効率的・経済的そして地震に強い施設です。
付近はとても綺麗に整備されていて、自然を存分に満喫することができます。

様々な情報が記載された看板がたっている
狭山湖には、ウグイやヤマメ、コイやトウヨシノボリ等の魚類、カルガモやカワウソが生息。
冬季にはカンムリカイツブリやマガモなど多くの水鳥が越冬地として利用しています。
また、付近の落葉広葉樹の森にはカタクリやエビネなどの植物や、フクロウやタヌキ、トウキョウサンショウウオなどの動物が生息しています。
中でも注目なのが、森の豊かな生態系を指標する存在のオオタカです。つがいのオオタカが繁殖していて年間を通じて観察することができます。
豊かな自然に囲まれたスポットということがおわかりいただけたでしょうか。
写真でみる狭山湖

昭和の高欄と親柱
昭和の建設時に建てられた高欄(手すり)と親柱(照明と避雷針用の塔)が保存・展示されています。
昭和の建設と当時の土木技術を後世に伝えるという目的のためです。
第二次世界大戦中に爆撃から堤体を守るために耐弾層が施工され、平成の工事のときにその耐弾層を撤去しました。するとその下に埋もれていた高欄が約55年ぶりに出現しました。

石原慎太郎の碑文
この碑は、堤体の耐震強化工事の完了を記念して、平成14年11月に設置されたものです。
碑文「五風十雨の味わい」は、元東京都知事の石原慎太による書で、五風十雨は、五日に一度風が吹き、十日に一度雨が降るの意から気候が順調なこと、転じて世の中が平和な様子を意味しています。

南側からみた景色
通路はおよそ700m程で南側から北側まで、歩いて8~10分程で到達することができます。

晴れた日は遠くまで見渡せる
すぐそばには狭山湖運動場が隣接しています。通路も整備されていて歩きやすくなっています。
住宅街を一望でき、遠くには西武園ゆうえんちや手前には西武ドームが見えます。

第一取水塔と富士山
天気が良い日は富士山を望むことができます。まさに絶景!
夕日が沈む際はもっと美しいそうなので機会があれば行ってみたいです。
第一取水塔は外径9m、高さ45mあります。水が貯えられているときは一部しか見えませんが相当大きな建物だということがわかります。

癒やされること間違い無し

水源地の山々
展望デッキが3箇所あり、それぞれにパネルが設置されています。

北側から見た景色
景色を楽しみながらだとあっという間に反対側にたどり着いてしまいますよ〜!
まとめ
INFORMATION
スポット名 | 狭山湖 (山口貯水池) |
---|---|
住所 | 所沢市勝楽寺25-2 |
アクセス | 西武鉄道狭山線・山口線「西武球場前駅」徒歩15分 |
駐車場 | 付近にコインパーキングあり |