明治17年(1884年)から15年の歳月をかけて作られた人工の富士山「荒幡富士」に行ってきました。
標高約119メートルありますが、3分ほどで登頂でき、山頂からの景色は最高です。
浅間神社の境内にある

浅間神社入り口の様子
荒幡富士は人工の富士山です。
浅間神社の境内にあり、また本物の富士山の山頂にある浅間神社奥宮に対応するように、こちらの山頂にも宮が設けられています。

浅間神社について書かれた看板
昔の荒幡村(現在の所沢市荒幡)には、小字ごとに鎮守があり、村民氏子はそれぞれ分かれていました。
しかし、それでは村内の民心の統一が図れないと憂い、明治14年(1881年)に三嶋神社・氷川神社・神明神社・松尾神社の4社を、村社の浅間神社に合祀して松尾神社の社地へ遷したという歴史があります。
そして、旧浅間神社の社地にあった富士山の村民共同による移築作業を始め、15年の歳月をかけて「荒幡富士」が完成しました。
荒幡富士に登る

近くから見るとやはり大きい
関東大震災では崩落をしたり、戦時中は荒れてしまったりしたそうですが、住民の復興作業により原型が保存されています。
現在も地域住民の手によってしっかりと管理され、保存に努めています。
ここまでしっかりとした人工の富士山も珍しいのではないでしょうか。

立派な登山口
それでは早速登山口から登っていきましょう!
登山口の鳥居をくぐると、道の神・猿田彦大神が祀られている祠があります。

「一合目」から順に石碑が建っている
登山道はつづら折りのようになっています。
折り返し地点には写真のように何合目かを示す石碑が建っています。
登山をしている感覚になるので楽しめます。(そこまで本格的な登山はしたことないけども・・・)

登ること3分で頂上に
あっという間に頂上に到着しました。
荒幡の富士山頂からの眺め

年季のある展望図の看板が建っている
頂上には、年季のある展望図の看板が建っています。
荒幡富士保存会の方たちによって作成されました。
ちなみにこの場所は過去に「とことこ景観賞」として表彰されました。
市では、皆さまから申請していただいた所沢らしい良好な景観(建築物、樹木、眺望及び市民活動等)を「とことこ景観資源」に指定し、その中から、特に所沢らしい良好な景観を「とことこ景観賞」として表彰しています。

荒幡富士南側の風景
南側はゴルフ場になっていて、西武園ゆうえんちの観覧車や西武ドームが見えます。
あいにく霞んでしまっていて、本物の富士山を拝むことはできませんでした。
周りの木々が成長してしまっていたので、少し見にくく感じましたが、やはり眺めは抜群でした。

荒幡富士北側の風景
下を見ると結構高いです。
北側からは所沢駅周辺が見えます。
自然に囲まれた場所なのでとても静かで、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
まとめ
INFORMATION
スポット名 | 荒幡の富士 |
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住所 | 所沢市荒幡748 |
アクセス | 西武狭山線「下山口駅」徒歩16分 |
駐車場 | なし |