角川武蔵野ミュージアム | 図書館・美術館・博物館が融合した文化複合施設を探検してきた

本棚劇場

以前グランドオープン前に、角川武蔵野ミュージアムの本棚劇場(本が並んでいない状態)に本棚劇場に迷い込んできたり、グランドオープン時にフラリと行ってきたりとしていますが、完全な状態で本格的に探索をしたことがなかったので行ってきました。

角川武蔵野ミュージアムの内部が一体どのようになっているのかをお伝えできればいいなと思います。

角川武蔵野ミュージアム 2F

角川武蔵野ミュージアム《コロナ時代のアマビエ》プロジェクト

会田誠氏《疫病退散アマビヱ之図》

2階受付前には、《コロナ時代のアマビエ》プロジェクト第一弾、会田誠氏《疫病退散アマビヱ之図》が飾られています。

3月末までの展示となりますがすごい存在感を感じられ、思わず見入ってしまいます。

角川武蔵野ミュージアム

奈良美智氏《PEACE HEAD》

ブロンズとウレタンでできた可愛らしい彫刻がお出迎えしてくれます。

角川武蔵野ミュージアム 巨大な本のオブジェ

巨大な本のオブジェ

巨大な本のオブジェにはプロジェクションマッピングが投影されていて、ページがめくれたり、文字が書き込まれたりとかなりリアルに表現がされていてビックリ!

ずっとみていられるなぁと思いました。

ロックミュージアムショップ

角川武蔵野ミュージアム ロックミュージアムショップ

様々な商品が置かれている

文房具をはじめ、本やお土産など様々な商品が販売されています。

どれもユニークなものばかりなので立ち寄る価値があるお店です。

ミュージアムを散策後に立ち寄るとより一層楽しめます。

角川武蔵野ミュージアム 4F

エディットタウン

角川武蔵野ミュージアム エディットタウン

エディットタウン

エレベータで4階まで昇ると現れるのが、松岡正剛監修の「エディットタウン」です。

そこにはまさに本の世界が広がっています。

角川武蔵野ミュージアム エディットタウン

エディットタウンの見取り図

「9つの文脈」に沿って選ばれた約25000冊の本を街に見立てているのがこのエディットタウン

館内であればどこでこの本を読んでも大丈夫なので、気になる本があれば手にとって読んでみてください。

角川武蔵野ミュージアム 9つの文脈

9つの文脈

簡単な絵本から難しい本までが並んでいます。

本棚劇場見学ツアーに訪れた際は準備中でしたが、こうして本が並べられている姿を見るとその迫力に驚きます。

エディット&アートギャラリー

角川武蔵野ミュージアム 米谷健+ジュリア展

米谷健+ジュリア展が開催中

同じ階にあるエディット&アートギャラリーでは、「米谷健+ジュリア展 だから私は救われたい」が開催中でした。

  1. 国内ミュージアムでの初の大型個展
  2. 海外においても高い評価を受けているアーティスト
  3. コロナ禍の今、福島の原発事故から10年、だからこそ見てほしい現代アート作品

暗闇に浮かび上がる作品たちはまさに現代アートの名にふさわしいものとなっているので一見の価値あり。

角川武蔵野ミュージアム 《Dysbiotica》

《Dysbiotica》

絶妙なバランスで構築された微生物群によるミクロ世界の崩壊がマクロ世界へと連鎖していくこと、そして、人と動物と微生物の織り成す共生の世界の崩壊を表しています。

角川武蔵野ミュージアム 《最後の晩餐》

《最後の晩餐》

オーストラリア南東部に広がるマレー・ダーリング盆地の大規模農業による過度の灌漑により、塩分濃度の高い地下水が地表に上昇する塩害が進行し、気候変動による高温少雨も重なって農業継続が困難となってきています。

そのため、毎年55万トンの塩水を地下から汲み上げて、塩分濃度の高い地下水の増加を食い止めるようとしていて、この塩水から精製した塩を用いたのが、《最後の晩餐》です。

角川武蔵野ミュージアム 《クリスタルパレス》

《クリスタルパレス》

1点1点に原発保有国の国名を付け、その国の原発からつくり出される電力の総出力規模をシャンデリアのサイズに比例させた作品です。

現在では32カ国分のシャンデリアを完成させています。

角川武蔵野ミュージアム 《大蜘蛛伝説》

《大蜘蛛伝説》

不気味に発光する大蜘蛛。

巨大な蟻や蜘蛛が人を襲い、世界を破壊するという伝承は、危険性を孕んだ「ウラン」に近づく者への警告か、あるいは先住民族の予言であったのでしょうか。

荒俣ワンダー秘宝館

角川武蔵野ミュージアム

3Dの荒俣さんがお出迎え

エディットタウン内に「荒俣ワンダー秘宝館」があります。

「触れる奇跡」の品物が多数展示されている《ワンダーの部屋》と生物の美しさ不思議に触れられる《サイエンスアートの部屋》の2つの部屋に分かれています。

かつてない、「ワンダーなモノ」たちを集めた驚きの博物館となっています。

角川武蔵野ミュージアム 《ワンダーの部屋》

《ワンダーの部屋》

世界中から集めた珍品、標本、宝物、模型が所狭しと並んだ「ワンダーの部屋」。

光と影、東と西のもの、嘘か誠かわからないものが入り混じるそのカオスの空間になっています。

角川武蔵野ミュージアム 《ワンダーの部屋》

ライオンまでいる

角川武蔵野ミュージアム UFOのかけら

噂のUFOのかけら

噂のUFOのかけらの展示までされています。信じるか信じないかはあなた次第。

この空間にいるだけで不思議な感覚に陥ります。

「ワンダーは小さなものに宿る」その言葉の信憑性をヒシヒシと感じることができます。

角川武蔵野ミュージアム 《サイエンスアートの部屋》

《サイエンスアートの部屋》

もう一方の「サイエンスアートの部屋」では、「人間が作った標本の中で最も美しい」と荒俣宏氏を唸らせた、冨田伊織氏による透明標本がありました。

角川武蔵野ミュージアム サイエンスアートの部屋

フラッシュをONにして撮影すると・・・

角川武蔵野ミュージアムサイエンスアートの部屋

ご覧の通り

壁には様々な絵画も展示されていて、1箇所だけフラッシュ撮影が可能な場所がありました。

一見すると普通の黒い絵画なのですが、フラッシュ撮影をすると絵が現れる不思議な絵画です。

本棚劇場

角川武蔵野ミュージアム 本棚劇場

圧巻の本棚劇場

この階の目玉でもある「本棚劇場」。

本棚劇場見学ツアー時は本が並んでいませんでしたが、並ぶとより一層その迫力に圧倒されます。

角川武蔵野ミュージアム

4階から5階を貫く「本棚劇場」

高さ約8mの巨大本棚に囲まれていて約5万冊もの書籍が所蔵されていて、非日常体験をすることができます。

NHK紅白「 YOASOBI ( ヨアソビ )」がこの本棚劇場で『夜に駆ける』を熱唱したのも記憶に新しですね。

角川武蔵野ミュージアム 本棚劇場

定期的にプロジェクションマッピングが上映

角川武蔵野ミュージアム 本棚劇場

「本と遊び、本と交わる」がテーマ

角川武蔵野ミュージアム

階段も素敵

本棚劇場から5階へ進む階段の脇にもたくさんの本で彩られていて素敵。

角川武蔵野ミュージアム 5F

5階から見下ろす本棚劇場

5階から見下ろす本棚劇場

5階から見下ろす本棚劇場も圧巻です。上った際はぜひご覧ください。

武蔵野ギャラリー

角川武蔵野ミュージアム

武蔵野ギャラリー展覧会『武蔵野三万年ことはじめ』

武蔵野ギャラリー展覧会では『武蔵野三万年ことはじめ』が開催中でした。

角川武蔵野ミュージアム

武蔵野を愛した柳田国男と角川源義

角川武蔵野ミュージアム

角川源義が撮った1950年代の武蔵野の貴重な写真

角川武蔵野ミュージアム

初公開!ダイダラボッチ巨大絵

山を動かし湧水を生み出す巨人の伝説。日本各地に同様の伝承が見られますが、武蔵野ではとりわけ壮大な姿をしたダイダラボッチの伝承が残っています。ダイダラボッチは、ダイダラ坊、ダイジャラボッチャなど呼び名は様々ですが、頭が雲に突くほどの巨人で、山ごと運んでいるというイメージはおおむね一致しています。
ダイダラボッチの伝説は窪地と関わるものも多く、武蔵野に点在する数mほど窪んだ土地のいくつかはその足跡であると言い伝えられています。  治水など人の助けとなることもあり、妖怪というよりも神様のような存在のダイダラボッチ。武蔵野の土地がもたらすインスピレーションの、ひとつの象徴と言えるのかもしれません。人々はダイダラボッチに何を託したのでしょうか。

引用元:日本列島の巨人伝説は武蔵野から始まる!『武蔵野三万年ことはじめ』角川武蔵野ミュージアム 「武蔵野ギャラリー」にて開催!!|株式会社KADOKAWAのプレスリリース

角川武蔵野ミュージアム

雑誌『武蔵野樹林』のフィールドノート

角川武蔵野ミュージアム

武蔵野坐令和神社

角川武蔵野ミュージアム

ダイダラボッチが出現!武蔵野地形図×AR

角川武蔵野ミュージアム

スマホのカメラをかざすと・・・

武蔵野の地形図の上にAR(拡張現実)で、ダイダラボッチが出現します。

伝承にあるように、山を運んだり、地団太を踏んだり、休んだり、窪地をつくったり……。武蔵野を闊歩する巨人の様々な表情をみることができます。

武蔵野回廊・武蔵野ギャラリー

角川武蔵野ミュージアム

武蔵野回廊の本棚のサンプル

角川武蔵野ミュージアム

隈研吾建築設計事務所が制作

武蔵野の雑木林をイメージした本棚空間は、ミュージアムの建設設計を手掛けた隈研吾建築設計事務所が制作しました。

埼玉県産のヒノキ材だけを使用し、縦横の棚板の間隔をランダムに配した、自然のリズムを感じさせるデザインになっています。

角川武蔵野ミュージアム 赤坂憲雄選書の250冊

赤坂憲雄選書の250冊

武蔵野台地の今昔を読みとく250冊を、「武蔵野学」の提唱者で民俗学者の赤坂憲雄氏を中心とする地域学研究者チームが選書し、解説を執筆しました。

「雑木林」「郊外」「川」「ハケ」「旅」「新田開発」「移民」という、武蔵野を読み解くための7つのテーマで配架・構成されています。

角川武蔵野ミュージアム 武蔵野創造コミュニティ

武蔵野創造コミュニティ

武蔵野で地域に密着した活動をしている人々やサービスを活動拠点となっている地域と一緒に紹介するコーナー。

随時更新されていくということなので、ここが全て埋め尽くされるのが楽しみです。

SACULA DINER

角川武蔵野ミュージアム

カフェ&レストラン

ミュージアムのコンセプトと同様、“多様性”のあるオリジナル料理を、所沢産食材をふんだんに使って提供。

お手頃価格でボリューム満点のランチから、夜の多彩なアラカルトメニュー、特別な日に味わいたい華やかなコース料理まで、幅広いシーンで地元所沢住民の御用達となるレストランを目指します。

角川武蔵野ミュージアム

限定数のメニューもあり

料理は“武蔵野キュイジーヌ” 使用する食材は、所沢を含む埼玉県産を多く取り揃えているのが特徴です。
特に野菜は、武蔵野の地で昔から続く落葉堆肥農法で作る「三富(さんとめ)野菜*」をはじめ、 周辺の契約農家が完全無農薬で作る安心・安全な野菜を季節ごとにご用意。
他にも、埼玉銘柄豚や秩父マス、タマシャモ、市内養鶏場の「美人卵」など、 自然豊かな武蔵野台地や近隣エリアで育まれた、 まだあまり知られていない食材の魅力を発信します。

引用元:レストラン|角川武蔵野ミュージアム

エレベーター前

角川武蔵野ミュージアム

武蔵野の巨人伝説

武蔵野ギャラリーに展示されていた「ダイダラボッチ」の絵画がエレベーター前に展示されています。

右側が「朝霧のダイダラボッチ」左側が「薄暮のダイダラボッチ」。どちらも迫力満点です。

今回は1階の「マンガ・ラノベ図書館」、3階の「EJアニメミュージアム」には入らなかったのでご紹介できませんでしたが、角川武蔵野ミュージアムの内部がどうなっているのか分かっていただけたのではないかなと思います。

訪れる時期によって企画展やイベントが変わっていくので、時期を変えて訪れるのも楽しそうです。

ミュージアムの外壁に現れた「武蔵野皮トンビ」にも注目です。

まとめ

トコブロ
図書館・美術館・博物館が融合した文化複合施設なので様々な感性に訴えかけられてきて、好奇心もくすぐられます。
また、不思議な感覚に陥ることもありますがそれも醍醐味のひとつではないかなと感じています。
ぜひとも足を運んでみてください。


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